5月18日(水) 干し菜作り
いつもありがとうございます、遠藤みしらず柿園です。
今日は、我が家で毎年春に行う『茎立ちの干し菜』作りを紹介します。
まず、「茎立ち(クキタチ)」とはアブラナ科の植物で、おひたしや味噌汁の具などになる野菜です。越冬して春先一番に食べられるため、春を教えてくれる野菜でもあります。
4月初旬、干し菜作りの開始です。
大量の茎立ちを収穫して大きな鍋で茹でます。
茹で上がったら、雨の当たらない軒下に干していきます。
全て干したら作業は終了、あとは乾くのを待ちます。
干した直後はみずみずしく青々としています。
数時間後には既に水分が抜けている様子が分かります。
2日も経つと緑色がすっかり黒に変わりました。
さらに2日後の様子です。水分が抜けて縮んできました。
約一か月ほど干して、カラカラになったら干し菜の完成です。
紐から外してビニール袋などに入れて常温で保存しておき、湯戻ししてからニシンなどと一緒に煮て頂きます。
干し菜を干した1週間後の先月中旬、桜が満開の時に時季外れの雪が降りました。既に芽吹いていた柿の木に雪が付き、翌朝霜が降ったことで緑の新芽の多くが茶色に変化して成長できなくなりました。
新芽は、葉をつけながら枝を伸ばし、葉の根元に花をつけます。花が実になるので、新芽が伸びないと実もつけることができません。村だけでなく広く被害が出たようで、地元のテレビ局も取材に来てニュースで報道されました。
私どももこのような経験がなく、今後柿の木がどのようになるか分からない状態ですが残った芽や後から出てくる新芽を大切にして、柿の木の様子を見ながら秋に収穫できることを願って今できることを行っております。
今年も美味しいみしらず柿をお届けできますように。